ミツビシ キャンターのクラッチをオーバーホールさせて頂きました。

整備・修理ブログ

クラッチフルードが漏れているはずなのですが・・・

クラッチフルードとはマニュアル車のクラッチを踏んだ際に油圧をクラッチ機構へスムーズに伝達するための液体です。たいていの車はブレーキフルード(ブレーキが作動するための液体)とタンクを併用しています。

ブレーキフルードが規定量以下になるとサイドブレーキのランプが点灯して危険を知らせてくれます。

今回お預かりした三菱キャンターもサイドブレーキのランプが点灯したため入庫いたしました。

ブレーキを四輪とも点検したのですがどこからも漏れは無かったためクラッチの点検へ。

クラッチレリーズシリンダーという部品から若干フルードが滴っていましたがブレーキフルードのタンクが規定量以下になる程は漏れていない感じでした。

しかしフルードが漏れているのは間違いないので点検も兼ねてミッションを分解することにしました。

ミッションを分解してみると、なんとまぁミッションケース内とクラッチ盤・クラッチカバーがフルードまみれになっていました。

表に漏れ出てきていなかったので気づきませんでしたが内部に大量に漏れていました。

しかも長年ブレーキフルードがミッション内に漏れ出ていたため、周辺の鉄製の部品(ボルト等)が完全に腐食してしまっていました。

自分の体も表面上は健康でも体内ではものすごいことになっているかもしれないと思うと人間ドックへ行かなければと改めて考えさせられました。

ミッション内を綺麗に清掃し、クラッチレリーズシリンダと周辺の付属部品を交換しました。

クラッチレリーズシリンダーは純正新品より毎度おなじみリビルト部品が少しだけ安かったのでリビルト部品を使用しました!!

腐食している部分の錆を落とせるだけ綺麗に落とし、クラッチ盤・クラッチカバーにもブレーキフルードが付着しておりましたのでクラッチ盤・クラッチカバー・ベアリングを同時に新品へ交換しました。

弊社では軽自動車からトラックまであらゆる車種のクラッチ交換や修理を行っております。

お客様に安心して自動車に乗って頂くために日々努力しておりますので何かございましたらお気軽にご相談ください。

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