トヨタダイナのDPRランプ点灯の修理をさせて頂きました!!
今回はトヨタダイナのDPRランプとエンジンチェックランプが点灯し、強制再生ボタンを押しても作動しないという内容で遠賀郡からご来店いただきました。
DPR(Diesel Particulate active Reduction system)とは排気ガス浄化装置のことでディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質(PM)を排気する前に取り除くフィルターの役割を果たしています。
さらにこのフィルターにPMが溜まって目詰まりを起こさないように強制再生といって、軽油を排気ガスに混ぜてフィルター内を500°c以上の高温で燃焼させる装置を備えています!!
強制再生はエンジンチェックランプが点灯している時は出来ないので入庫後にバッテリーターミナルを外し消灯させてから強制再生を行いました。
強制再生後もDPRランプが点灯したため診断機で診断するとPM過堆積という結果が出ました。
強制再生がされてない??ということで強制再生中の温度を見てみると・・・
なんと350°cくらいしか温度が上昇してませんでした!!
350°cでもそこそこの温度ですが500°c以上にならないと燃焼しないので不完全燃焼なのは当然です!!
大好きなアーティストのライブなのに最後まで座ったままでお聞きくださいといわれている様なものです!!
診断を進めていくとエキゾーストフューエルアディションインジェクタASSY(以下排気用インジェクタ)という部品が悪いという結果が出ました。
排気用インジェクタはフィルター内を高温にして燃焼させるという工程で排気ガスに軽油を混ぜるという重要な役目を果たしています。
このインジェクタが機能していないことで排気ガスに軽油が混ざらないので、フィルター内の温度が上昇せず不完全燃焼状態になっているということがわかりました。
原因がわかったので部品を点検していきます!!
排気ガスに軽油を混ぜるだけあってマフラーの手前に付いています!!
インジェクタが姿を現しました!!
先端にかなり汚れが付着してますね!
インジェクタは燃料を噴射する部品なのでこんなに汚れていては噴射できなくて当たり前です!!
汚れを綺麗にして再度取り付けていきます!!
取付け完了後に再度強制再生を行います!!
強制再生中の温度は最高で620°cまで上昇していました!!
やはり先端の汚れが原因で軽油を噴射できてなかったのですね!!
部品交換なら部品代が25,000円近くするのですが清掃で終わりましたので部品代はかからずに済みました!!
弊社では最新のデータを内蔵した診断機を使用して、お客様のご負担が少なくなるよう心がけて修理を行なっております!!
北九州市にかかわらず遠賀郡・中間市・直方市・飯塚市・田川市など近隣の市町村のお客様にも御対応させて頂いております。
お車の修理・メンテナンスなどお困りの際はお気軽にお問い合わせください!!